主催者として、一参加者として
先日9回目の読書会にて、一冊の本を読み終えましたので、その感想を書いてみました。
読書会を終えてみて、改めて気づかされるのは、この文字の向こう側に「人」がいるということです。
言葉に限りませんが、私たちは、言葉尻だけ捉えて憶測で批判をしたり、印象で語りがちですが、真剣に書物と対峙してみると、すでに答えやヒントとなるような内容が書かれていたりすることも多いです。
そして、自分が納得のいかない点があるとしたら、まず、誤解釈していないか、相手がそれについてすでに語っていないか、相手はそれについてどう考えているのか、を注意深く探るということの大切さにも気づかされるます。
自分が注意深く相手が言わんとしていることに対峙した上で、なお、自分の疑問に相手が答えていない、ということが明らかになることも、もちろん多々あります。
しかし、自分が注意深く対峙した上で批判するのと、憶測や印象で批判するのとでは、その批判がもつ力が変わってくることにも気付きます。
この時、「批判する」ということが、単純に「相手のことを悪くいう」、「相手を負かす」ということとは違い、相手が担えなかった問題を自分が担うということだとも思えます。 勝ち負けではなく、こうして共に良い形で影響し合いながら、より良い答えを模索するということが大切だと思いました。
対話のみの形態だけではなく、読書会という形態は、辛抱強く丁寧に書物に向かい自分の考えや問いを深める訓練の場にもなっていたかもしれません。
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