光にかざしてみると、小さなガラスの中に、丁寧に描かれ彩色された物語が広がっています。二人の天使がどこか遠くに何かを探しているようです。
1850年から1912年までロンドンで、ランタンスライドを多く制作していたニュートン商会による製品です。白いマジックで書かれた英文には「それでも私たちは彼らが歌っているのを聞く。」とあります。スライドのワンシーンのセリフでしょうか。
別名マジックランタン スライドとも呼ばれています。
幻灯機は、いわゆる映写機の元となった機械です。ガラスの絵を幻灯機で照らして、壁やスクリーンに映像を映し出します。
一枚一枚スライドを取り替えてお話を進めるので、紙芝居のようでもあります。カラーのものは、一枚づつ女工が手作業で色付けしたと言われています。
のちに、フィルムが発明されるようになってからは、こうしたガラスのスライドは市場から姿を消しました。
小さなガラスの中に描かれた物語の欠けらを、コレクションにいかがでしょうか?
天使「彼らが歌うのが聞こえる」アンティーク幻灯機スライド
¥6,500価格
国:イギリス
年代:1850〜1912年素材:ガラス
サイズ:W約8.2cm×H約8.2cm